麦の土入れ作業を行いました

2018/03/13

梅の花も咲きだし、目に見えて春めいてきました。

今年は余寒が厳しく、麦の生育スピードが遅くなっていましたが、ここ一週間の陽気でだいぶ成長してきた感じです。

さて、このほどもりなが農園では、麦の「土入れ」作業を行いました。
土入れとは、畝の溝にある土をすくい上げ、麦が植えられている畝の上へ被せていく作業で、常用管理機を使って行います。

麦の株の周辺に土が被さると、麦の穂の無効分げつ(穂が着生しない分げつ状態)と、“遅れ穂”の発生を抑えることができます。同時に、土中にある雑草種子の発芽も防げます。

このほか、土入れによって畝の溝(排水溝)が深くなって土壌の排水が良くなるため、土壌の空気不足などが原因となる湿害(生育障害)の防止にも役立つなど、土入れは一石三鳥の作業です。

土入れは麦の生育を安定させ、出穂と成熟のタイミングを合わせる大事な作業です。麦の一粒一粒の品質を上げていくためには、こうした細かやかな作業が不可欠です。