房飲房食にぎやか柳川店

丁寧な料理を供する柳川きっての居酒屋

旅行などで地方を訪れると、その土地の居酒屋や小料理屋の暖簾をくぐりたくなります。お目当ては、ご当地でしか味わえない郷土料理と地酒です。常連客の静かな賑わいの中で、料理と地酒をゆっくりと愉しむひととき。盃を重ねるうちに、次第にその街に馴染んでいくかのような快い気持ちになります。

旅先で巡り合った思い出に残るお店――。「房飲房食にぎやか柳川店」（福岡県柳川市東蒲池）は、そんな記憶に残るような料理に出会える居酒屋です。

料理が美味しいと評判で、家族連れや年配客も多い「房飲房食にぎやか柳川店」。明るく親切なスタッフの接客も人気

地元客からも〝とにかく美味しい料理が食べられる〟と評判の「房飲房食にぎやか柳川店」。同店の魅力は、鮮度が高く目利きした旬の食材で供される料理です。

客の要望に応じての調理も可能な鮮魚料理は、その日に魚市場で仕入れた魚介を使用。「市場直送海鮮カルパッチョ」「手作りイカしゅうまい」をはじめ、上質なタラコを切り昆布と共に本漬けした特製の「自家製辛子明太子」や、ダイダイやかつお節、昆布で仕込んだ自家製のタレで4時間かけて煮込んだ「黒豚の豚足」など、同店の料理はいわゆる〝居酒屋料理の域を超えた〟逸品メニューばかりです。

同店でいちばん人気だという「黒豚の豚足」をいただきます。箸を入れるとスッとほどける柔らかいお肉は旨味たっぷりで、ダイダイのほどよい酸味が良いアクセントに。これは焼酎やビールが進みそうです。また、コラーゲンがたっぷり含まれているお肉はぷるぷるのゼラチン質で、食感もたまりません。

多くの来店客が注文する〝〆のチャーハン〟

福岡では、「飲んだ後のシメ」にラーメンをいただく方が多いことで知られます。そんな中、同店でも「鶏ガラ塩ラーメン」が人気ですが、来店客の多くが〝シメ〟として頼むのは、意外にも炒飯なんだそうです。

同店のチャーハンは、「高菜チャーハン」と「ガーリックチャーハン」の２種類。年配客からも「作り方を教えて欲しい」と言われる「高菜チャーハン」は香ばしく、古漬けした高菜が味の決め手に。8年間継ぎ足しを行っているこだわりのニンニク醤油を使用した「ガーリックチャーハン」も風味抜群の逸品で、シメとして注文したのにも関わらず、ついついもう一杯お酒を注文したくなってしまいます。

8年間継ぎ足しを行ったニンニク醤油を使用した「ガーリックチャーハン」。「作ったばかりのニンニク醤油は若くカドがありますが、継ぎ足しを行うとカドがなくなり美味しくなります」（店長の池田幸作さん）

これらのチャーハンをはじめ、「おにぎり」や「お茶漬け」など、ご飯を使用するメニューのすべてにもりなが農園のお米が使われています。品種は水加減を調節しても味が崩れないヒノヒカリです。同店では、毎月、40kgものヒノヒカリを使用しているそうです。お米の炊き上げにはガス釜を使い、メニューによってお米の炊き上げ具合も変えているのだそうです。

「もりなが農園の福永さんとのお付き合いは、もう8年になります。私たちのお店では、食材の仕入れから調理に至るまで、〝安心・安全・信頼〟を大事にしているのですが、福永さんは本当に信頼している農家です。お米を炊き上げる際の水加減なども細かくアドバイスしていただく他、急な配達などにも対応して下さるので、いつも本当に助かっています」（店長の池田幸作さん）

魚市場での鮮魚仕入れをはじめ、実際に農家の圃場（農産物を育てる場所）に赴いて食材の見極めも行っている店長の池田さん。その真摯な姿勢と料理に対する愛情が「房飲房食にぎやか柳川店」を人気店たらしめていると感じます。

地のものを中心とした旬の食材で供される逸品メニューを求めて、家族連れや年配客も多い同店は、店名に違わずにぎやかな雰囲気が魅力です。ご当地でしか味わえないメニューもそろっているので、県外の友人などを連れて行くと必ず喜んでくれるはず。心まで豊かになるような料理の数々を、ぜひ皆さまも味わってみて下さい。