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今週はいよいよ梅雨明けです

田植えから約一カ月経ち、稲が順調に育っています。

長雨の影響で稲株の分けつ(株の根本付近から新芽が出て株分かれすること)が思うように進んでいませんが、予報では今週にも梅雨が明けるそうです。これから順調に分けつが進んでくれると思います。

日照時間が長いと分けつが進み、収量にも大きく関わってきます。
分けつには稲の栄養状況と気象条件などで、しっかりとした穂になる「有効分けつ」と、穂にならない「無効分けつ」の2種類に分かれます。少しでも有効分けつを増やして収量を上げるために、先日は稲への肥料振りを行いました。

昨年の潮風害を踏まえて、今年の米作りは海から少し離れた内陸の田んぼを中心に行っています。この時期は稲と大豆の作業が重なるため重労働が続きますが、1つひとつの作業を丁寧に行って、高品質な農産物を育てていきたいと思います。

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ホームページでの受注販売をしばらく見合わせます

もりなが農園では、今後しばらくホームページでの受注販売を見合わせることになりました。

昨年の潮風害が原因で、現在、手数をかけての作業が思うようにできなくなってきています。このような状況ですので、当面、ホームページにおけるお米の受注販売を停止させていただきます。

前回、この場で「今シーズンはネットでの販売にも力を入れて参ります」とお伝えしていたのにも関わりませず、たいへん申し訳ありません。

なお、飲食店の皆さまへの配達などは、これまで通り行って参りますのでご安心下さい。
(配達は基本的には柳川のみですが、1tほどでしたら福岡県内に限り配達をさせていただきます)

また、もりなが農園へ直接、お米を取りに来ていただいている皆さまについても、当面の間、販売を玄米のみとさせていただきます。
(現在、もりなが農園では大型精米機の導入を検討しています。精米が可能になりましたら、またご連絡させていただきます)

皆さまにはたいへんご迷惑をおかけいたしますが、品質維持を目的とした苦肉の措置ですので、何卒、ご容赦下さいませ。

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今シーズンの米作りがスタートしました!

今シーズン(令和2年)の米作りがスタートしました。

昨年は台風による潮風害により米の収穫が叶わず、皆さまにたいへんご迷惑、ご心配をおかけ致しました。

多くの方々からのご尽力とお力添えをいただき、今シーズンの米作りをスタートさせることができました。この場をお借りしまして御礼申し上げます。

現在、田植えと大豆の植え付け準備を並行して行っていますが、作業は順調に進んでいます。Facebookでも米作りの様子をアップしておりますので、どうぞご覧下さい。

昨年、海水を被った田んぼや畑はミネラルを豊富に含んでいると思います。台風の影響がなければ、かなり質の良い農産物が収穫できると思います。

とは言っても、昨年はまったく収穫ができませんでしたので「今年は多くを望まず、無事に収穫ができますように」と祈りながら作業を行なっています。

昨年、実行できなかったホームページ上での「ネット販売」や「米袋のリニューアル」なども準備を行っていきたいと思いますので、準備が整い次第、お知らせさせていただきます。また、不定期連載の「選ばれ続ける信頼の味」のコーナーも秋口に再開できればと考えています。

田植えが終わると、毎日の水管理が始まります。今年は皆さまに美味しいお米をお届けできるように、丁寧に作業を行なっていこうと思います。

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2019年度 出荷休止のお知らせ

平素よりもりなが農園のお米をご愛護いただき、心より感謝申し上げます。
この度、皆さまに大事なお知らせがございます。

2019年9月に発生した台風18号の影響により、当園では大規模な潮風害が発生しました。強風に乗って田んぼに降り注いだ海水によってお米の品質は大きく低下し、収穫量も昨年に比べて半分以上に落ち込む見込みです。

この状況を鑑み、今シーズンは出荷の停止とHPによる注文を休止する運びとなりました。平素よりお引き立ていただいております飲食業者の皆さま、HPを通じてご注文下さっている皆さま、たいへん申し訳ございません。当園と致しましても苦渋の決断でございます。何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。

もりなが農園の農地があります柳川市の七ツ家では、昔から潮風害の影響を受けて参りました。しかし、潮風によってもたらされる恩恵もあります。天然のミネラルが田んぼや畑に入ることで、うまみの詰まった農産物が採れるのです。

気候変動に伴い米づくりの難しさも増しておりますが、来シーズンは潮風の恩恵をバネにして、さらに美味しいお米をお届けできるよう全力を尽くして参ります。
今後とも、もりなが農園をどうぞ宜しくお願い致します。

株式会社もりなが農園
代表取締役社長 福永貴大

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出穂期を迎えました

もりなが農園では、稲穂が出る出穂期(しゅっすいき)を迎えました。

これから稲は成熟期を迎えますが、昨年に引き続き残暑が続いているため米粒の割れや食味が低下しないよう水田の管理を行っています。

稲が成熟期間の暑さを乗り越えられるように、夜間に水を流し込んで土の温度を下げるなど色いろな高温対策が必要なってきます。

おかげさまで先週末の台風による影響もなく、稲の生育は順調です。

もりなが農園では、今シーズンから米袋のデザインが新しくなりますので、また追って報告させていただきます。

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日照不足と長雨が続いています

酒米の穂が出始め、刈り入れまであと約1カ月ほどになりました。

日照不足や長雨が続いていますが、おかげさまでもりなが農園の稲たちは順調に育っています。日々、収穫を見据えて、品質に影響が出ないよう仕上げていきたいと思います。

今年は悪天候が続き、気の抜けない日々が続きます。週末は台風も接近するようですが、今のところ、福岡県に直撃はしないようです。

しかし、米農家にとって直撃しない台風も厄介なもので、台風特有の強風で稲が煽られて倒伏する危険があります。

悪天候の中でも美味しいお米を作るのが米農家の腕の見せ所でもありますので、天気予報と天候をつぶさに観察しながら、稲の成長を見守っていきたいと思います。

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米づくりの準備が始まりました

このほどもりなが農園では、種籾を水につける浸種(しんしゅ)の作業を行いました。

浸種は、種籾を一斉に発芽させる目的で行います。
通常、種籾をそのまま苗箱に播いても芽は出るのですが、これだと発芽のタイミングが揃いません。

発芽のタイミングを揃えるには、種籾を水に浸けて芽出しを行う必要があります。

種籾は水分が13%以上になると呼吸が盛んになり、細胞の分裂や伸長が始まります。

もりなが農園では、この浸種の作業を3日間行っています。

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新規店舗への納入

麦が元気に成長しています。

昨年12月の播種からちょうど3カ月になりますが、生育状態は良好です。

おかげさまで、もりなが農園のお米も好評をいただいております。

今年の6月、地元柳川でオープン予定の飲食店で、もりなが農園のお米を使っていただくことになりました。ご縁に感謝し、よりいっそう米作りに精進いたします。

納入が決まりましたら、ホームページの「選ばれ続ける信頼の味」コーナーでも、紹介させていただければと思っています。

今年はホームページ上での「ネット販売」や「米袋のリニューアル」などにも力を入れていきたいと考えています。

準備等々が進んだ後、ホームページやFacebookでも告知させていただきます。

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【一等米の認証をいただきました】

今年も良いお米が採れました!

もりなが農園ではこのほど、主力栽培米であるつやおとめ、ヒノヒカリで「一等米」の認証をいただきました。

お米の等級についてご存知でない方も多くいらっしゃると思いますので、少し簡単にご説明させていたきます。

実は、お米には品質別に等級があります。

この等級鑑定は「米穀検査」と呼ばれ、穀物検定協会や食糧事務所などに所属する「農産物検査官」が行っています。

鑑定方法は検査官の肉眼や計測によって、一等・二等・三等・規格外品に決定され、その中で最も優秀な等級が一等米になります。

一等米になるためには色付きや米粒の形状など、色いろな項目を満たしている必要があります。
まず、粒の整ったお米が70%以上であること。そして、水分が15%であること。また、被害米が7%以下で、着色米が0.1%以下であること、などです。

また、色付きに至っては、「色の付いたお米が1000粒に一粒以下」でないと一等米にはなれません。文字に起こしてみると、なかなか厳しい検査ですね。

実は今年、もりなが農園にとって非常に厳しい米づくりのシーズンでした。
福岡県の柳川市にある農地は高温が続き、また、収穫前に3回も台風に見舞われるなど、悪戦苦闘の日々でした。

しかし、その中でも一等米の認証を頂けたのは大きな励みと自信になりました。これもひとえに皆さまのお力添えのお陰と、心より感謝しております。

これを機に、ぜひ皆さまにもりなが農園のお米を召し上がっていただきたいと思っております。
平素よりメールでのご注文を承っておりますので、どうぞお気軽にご連絡下さいませ。

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稲刈りのタイミングを見極め、美味しいお米に仕上げます

もりなが農園のお米は、土づくりをはじめ、種蒔きから収穫、乾燥などの調整、管理、包装・販売まで、ほぼすべての工程を自社で行っています。

精米作業に関しては、自社近くに腕利きの職人さんがいらっしゃる関係で、精米作業のみお願いしています。精米もお米を磨いた直後から徐々に味が落ちていきますので、もりなが農園では注文を受けてから、配達前に精米作業を行うよう心がけています。こういった理由から、お米の味や品質や安全性にご好評をいただいています。

さて、もりなが農園ではまもなく稲刈りの時期を迎えますが、せっかくですので、ふだんあまりお話しすることのない稲刈りのタイミングについてお伝えしようと思います。

毎年、秋の稲刈り時期になると、日本各地で農業指導にあたる、県や市町村機関、また農協などでは「適期刈り」を呼びかけています。これは「お米が最も美味しくなっているタイミングで稲刈りをして下さい」ということです。

実はこの稲刈りのタイミングによって、お米の味と収量に大きな差が出ます。

ざっくり説明すると、稲刈りが早い場合は食味に優れた良いお米が穫れます。
これは、籾全体に含まれる「未熟粒」(青米とも言います)の割合が増えるからです。未熟粒とは読んで字のごとく、まだ完全なお米になっていない緑色の粒を言います。未熟粒を割ると中が白色と半透明のものがあります。

この未熟粒ですが、中身が白色のものが多くなると収穫量が少なくなってしまいます。その理由は、白色の未熟粒は収穫後に玄米を選別機でふるいにかけた際、「くず米」として選別されてしまうためです。しかし、選別に残った玄米はとても食味に優れ、高品質なお米になります。

さて、逆に稲刈りが遅い場合は、お米の品質が下がる傾向にあります。
よく色づいたお米は未熟粒の割合が少なく、登熟期間(とうじゅくきかん/穀物の種子が次第に発育・肥大すること)が長くなるため、粒が大きくなります。お米一粒ひとつぶの重量も増えてくず米の割合も少ないため、非常に収穫量が多くなります。

一見すると農家にとって良いことだらけのように感じる「遅刈り」ですが、実はデメリットも大きいです。まず、登熟しすぎた粒は胴割れを起こし品質を低下させます。この胴割れですが、お米の中心あたりに横方向のヒビが入る状態で、そのうち上下に割れていきます。加えて米粒にツヤもなくなり、「等級落ち」の原因になります。つまり、遅刈りのお米は著しく品質が低下し、当然、食味なども期待できません。

しかし、米農家さまの中にはあえて食味を無視し、少し遅めに稲刈りを行っているところが多いような気もします。それは、少しでも収穫量を多くしたいからだと思います。

このような農家の方々は、おそらく収穫したお米を農協や業者だけに出荷されているのだと思います。出荷の際、お米の価格を決めるのは見た目の品質です。その場で出荷者が持ってきたお米を炊き、食味を確認してから買い付けを行うわけではありません。
ですので、胴割れなどがおこる直前まで、一定の収穫量を確保したいと考えるのは、自然なことだと思います。

もりなが農園の場合は、飲食店さまなどを中心に直接販売を行っていますので、食味が良いというのは絶対条件です。ですので、稲刈りのタイミングも若干早めといったところです。

食味や品質管理に力を入れている甲斐もあってか、今年も飲食店さまからたいへんご好評をいただき、昨シーズンのお米は売り切れになりました。一部のお客さまにはたいへんご迷惑をおかけしている状況ですが、もう間もなく新米が穫れますので、もう少々お待ちくださいませ。

もりなが農園では、培ってきた伝統と様々な最新技術を用い、手間を惜しまずに美味しいお米を仕上げたい一心で米作りに向き合っています。そして、毎日いただくお米だからこそ、美味しく安全なものをお届けしたいと思っています。
まもなく新米の時期。丁寧に育てたもりなが農園のお米を、ぜひご賞味いただきたいと願っています。