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年末の仕事は、小作料の伝票作成

年末、いちばん大変なのは事務作業です。主に、小作料の支払いをするための伝票作成作業を行います。

小作料とは、「農地の借地料」です。
現在、もりなが農園では自社の農地に加え、多くの方々から農地をお借りして農産物を育てています。農地をお借りしている地主さまの数は、実に約60人にも上ります。

農業従事者の高齢化が進み、担い手も減少している昨今ですが、止むを得ず農地を手放さなければならない方々が、年々、増えてきています。そのような現状もあり、「ウチの畑を使ってくれないだろうか」との要望が多く寄せられるため、もりなが農園では、毎年1haずつ農地が増えている状況です。

広大な面積の農地を管理するのは骨が折れますが、「少しでも農業を活性化させ、土地を活かしたい」との思いで、農地を借り上げるか、多少、無理をしてでも購入するように努めています。

小作料の支払いは、すべての地主さまのお宅を一軒ずつ訪問して手渡しで行っています。小作料の支払い時期は、地主さまとのコミュニケーションを取らせていただく貴重な機会でもあります。中には、父の代から40年以上もお付き合いのある地主さまもいらっしゃいます。

小作料については、戦前は米や麦などの“物納”が一般的だったそうです。しかし、昭和45年の農地法改正により、現在は原則的として“金納”になりました。
もりなが農園では、大切な農地をお借りしている地主さまへの感謝の気持ちも込めて、金納と併せて、物納(お米)もさせていただいています。

年末は、信頼して農地を預けて下さっている地主の方々へ、改めて思いを致す時期でもあります。
慣れない事務作業ではありますが、小作料の支払いに抜けが無いように、目を皿のようにしながら帳簿に向かっています。

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シロガネコムギの種蒔きを行いました!

もりなが農園ではこのほど、麦蒔きを行いました。

品種は、主に九州地方を中心とする西日本で栽培されている『シロガネコムギ』。冬蒔きの品種です。

シロガネコムギは、粘りが少ないいわゆる“薄力粉”。製粉されて、焼き菓子や天婦羅の衣、麺などに使われます。ちなみに、シロガネコムギはパティシエの方々に人気なんだとか。

防虫コーティングが施されたシロガネコムギを、肥料と共に畑へ蒔いていきます。

もりなが農園では12月にシロガネコムギを蒔いていますが、やはり地域によって適正な播種期や播種量があります。適切な播種期を逃してしまうと品質・収量に大きな影響が出るため、いつも細心の注意を払いながら種蒔きを行います。

トラクターが畑に入ると、地表に出てきた虫を狙って鳥たちがやってきます。今回は、サギのほかカササギ、ハクセキレイなどが虫を啄んでいました。こうした鳥たちの姿を見るもの楽しいものです。