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新技術「部分浅耕」での麦栽培

グングン気温が上がり、日中の平均気温が20℃を超える日も珍しくありません。
満開を迎えている桜も、来週にはすべて散りそうです。

この陽気で、もりなが農園の麦も大きく成長してきています。
以前は、他の畑と比べても育ちが遅かったのですが、ここへきて他の畑を上回る成長ぶりを見せ、青々とした葉を茂らせています。
その理由の一つとして、もりなが農園が導入している新技術も大きく関わっていると感じています。

ホームページで初めて紹介しますが、今作は「部分浅耕」(ぶぶんせんこう)と呼ばれる新技術を導入して麦を育てています。

部分浅耕の技術を簡単に説明すると、刃の長さが異なる特殊なトラクター・ロータリーの耕耘(こううん)爪を使用して、耕耘・踏圧によってできる耕盤(こうばん)層に段差をつけていく、というものです。

一見すると、耕耘爪の長さや耕盤層の違いは分かりづらいかもしれません。しかし、これが大きな違いを生むと言われています。

部分浅耕のメリットですが、排水性が高まる、雑草の抑制効果が期待できる、湿害や乾燥に強くなる、ロータリーにかかる負担が少なくなり作業効率が上がり燃料も削減できる――と言われている画期的な技術です。
この技術を導入し、麦の成長や収穫にどのように影響するのかが楽しみで、今後も検証を行いながら成長を追いかけていこうと思います。

作業効率アップやコスト削減、リスクの回避は会社としても至上命題です。部分浅耕は麦だけではなく、米や大豆にも使用できる技術なので、作物の安定収量確保に繋がればと期待しています。

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麦の土入れ作業を行いました

梅の花も咲きだし、目に見えて春めいてきました。

今年は余寒が厳しく、麦の生育スピードが遅くなっていましたが、ここ一週間の陽気でだいぶ成長してきた感じです。

さて、このほどもりなが農園では、麦の「土入れ」作業を行いました。
土入れとは、畝の溝にある土をすくい上げ、麦が植えられている畝の上へ被せていく作業で、常用管理機を使って行います。

麦の株の周辺に土が被さると、麦の穂の無効分げつ(穂が着生しない分げつ状態)と、“遅れ穂”の発生を抑えることができます。同時に、土中にある雑草種子の発芽も防げます。

このほか、土入れによって畝の溝(排水溝)が深くなって土壌の排水が良くなるため、土壌の空気不足などが原因となる湿害(生育障害)の防止にも役立つなど、土入れは一石三鳥の作業です。

土入れは麦の生育を安定させ、出穂と成熟のタイミングを合わせる大事な作業です。麦の一粒一粒の品質を上げていくためには、こうした細かやかな作業が不可欠です。