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台風による強風対策

ここのところ、台風が続きました。

米農家にとって、この時期の台風は悩みの種です。
稲が最も水を欲しがっている時期の台風は、稲へのダメージもたいへん大きなものになるからです。

もりなが農園では丹念に土づくりを行い、しっかりと根の張った稲を育てているのですが、この時期の台風はやはり気が抜けません。

台風時には、傘をさすのが困難といわれる風速15m/sの風でも、稲の振動速度が大きくなり、茎葉が損傷してしまう恐れがあります。最悪の場合、稲が倒伏してしまうケースもあります。

台風が来た場合、稲に風が当たらないようにしたいのですが、そうもいきません。
対策としては、早めの深水湛水。つまり、田んぼにめいっぱい水を貯めて張っておくのが大事になってきます。
最大限に水を貯めて茎葉を浸水させると、強風にさらされる部分が少なくなり、稲の振動が軽減されます。

この時期は台風の情報をつぶさにチェックし、影響が出そうであれば早めの備えが急務となります。もりなが農園では、台風が来た先週も総出で対策を行い、何とか事なきを得ました。

台風時は稲の蒸発散も活発になり、給水量も多くなります。また、台風直後は雑菌の侵入も多くなるので、病気の発生がないかの確認作業も重要です。
台風の経過後も水田が乾かないよう田んぼの確認作業と灌水を続けながら、収穫が近づく稲を見守ります。

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まもなく出穂の時期です

ここのところ、異常な酷暑が収まりつつあります。

水田には蝉の鳴き声が降り注ぎ、稲たちは元気に育っていますが、気は抜けません。

もうじき稲穂も出る出穂期(しゅっすいき)を迎えますが、稲の成熟期に酷暑日が続くと、米粒の割れや食味が低下する白未熟粒が出るおそれもあるため、注意が必要です。

成熟期間の暑さ乗り越えられる丈夫な根を作るために、夜間に水を流し込んで土の温度をさげるなど多くの米農家は色いろな高温対策を取っています。

温暖化と言われる昨今、出穂期が高温になる可能性は極めて高いため、細やかな田んぼの管理が必要です。

豪雨による影響で田んぼが流されるなど、仕事に支障が出ている農家の方々も多いと聞きます。こうした中で、農業に取り組める有り難みを、日々、感じています。

被災した方々への心からお見舞いを申し上げるとともに、皆さまのご安全と、被災地の一日も早い復興を心よりお祈りしています。