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実りの秋。稲の刈り入れが終了しました

今シーズンはリスク管理を徹底

10月初旬、無事に稲刈りが終了しました。

今年は9月に2回の台風に見舞われた柳川ですが、ここ2シーズンの経験を踏まえ、無事に高品質のお米を育成・収穫できました。
稲刈りにご協力いただきました近隣農家の皆さま、並びに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

今回、少し潮風の被害は認められましたが、食用米の品質に影響はありません。飲食店の皆さま、どうぞご安心ください。

今シーズン、もりなが農園では潮風害の対策として、あらかじめ塩風のあおりを受けそうな園地には、食用米の植え付けを行いませんでした。

(稲が潮風の被害を受けた場合、写真のように葉先が茶色に変色し、裂けた状態になります。この状態の稲は潮風が田んぼに降り注いだことを意味しています)

今回、潮風害が予想される場所には飼料米(家畜の飼料として用いられるお米)を植え付け、リスク回避を行いました。今シーズンはこれが功を奏して、無事に美味しいお米を収穫することができました。

品質管理の徹底も

もりなが農園の園地はおよそ23町にも及ぶので、刈り入れを行った日の天候によりお米の含水率もさまざまになってきます。これらを加味しながら乾燥作業を行っていきますが、この作業はお米の貯蔵性や品質に多分に影響するため、非常にデリケートです。

現代はほとんどの刈り入れをコンバインで行いますが、機械で収穫した籾は水分が20〜30%と非常に高いのが特徴です。この状態のお米は非常に変質しやすく、稲刈り後は速やかに乾燥作業に移る必要があります。

しかし、急激に乾燥作業を行うと胴割れ(米粒の内部に亀裂が生じる現象)米や砕米が増加し、品質や食味が低下してしまいます。

このため、刈り取った直後に生籾の‟一次乾燥“を行います。
生籾はまとめて置いておくと熱を持つ特徴があるので、刈り取った籾が入った農業用フレコンバッグの中央に、「モミクーラー」(籾乾燥機)を入れて乾燥を行います。

この一次乾燥終了後、自社の遠赤外線穀物乾燥機に入れて本乾燥を行います。

現在、もりなが農園ではすべてのお米を新米に切り替えて発売を行っています。
飲食店の皆さま、市内や周辺地域であれば配達を行っておりますので、ぜひお問い合わせ下さい。
美しい艶があり、優しい甘味を持つもりなが農園のお米を、ぜひご利用いただければ幸いです。