台風の時期になりました
本日の柳川は最高気温が36℃まで上がり、非常に暑い一日となりました。そんななか、中国南部で台風9号が発生し、九州に向かって進んでいます。予報では10日(火)に上陸する見込みとのことですがどうなるでしょうか。
8月から10月にかけては本格的な台風のシーズンとなります。特に8月から9月は、太平洋高気圧の縁を回って日本付近に北上する台風が多くなります。
台風が上陸せずとも、接近による強風で水稲は大きなダメージを受けてしまうので、この時期は悩みが尽きません。
台風前後の備えと対策
台風の接近・上陸の際は、早めの深水湛水を心がけています。
田んぼに最大限に水を貯めてできるだけ茎葉部分を浸水させておくと、強風にさらされる部分が少なくなります。この作業によって風による稲の振動が軽減され、倒伏を防げます。
また、台風が去った後も水稲管理も気が抜けません。
台風直後は雑菌の侵入も多くなり、白葉枯病、穂いもち、もみ枯細菌病などが発生しやすくなります。
ですので、病気の発生がないかの確認作業も重要です。台風の接近・上陸への備えはもちろん、経過後の管理も非常に大切になってきます。
来月は出穂期
来月はいよいよ出穂期(しゅっすいき)を迎えます。
しかし、連日の気温が34℃を上回る猛暑日が続いているため、米粒の割れや食味が低下する白未熟粒が出るおそれが出てきます。
成熟期間における猛暑は品質低下を招くため、夜間に水を流し込んで土の温度を下げるなど、色いろな高温対策を取っていこうと思います。
ここ数年、出穂期はかなりの高温になっており、かなり細やかな田んぼの管理を求められるようになりました。水稲たちがこの暑さ乗り越えられるように、万全な管理体制を敷いていきたいと思っています。